日本インターベンショナルラジオロジー学会が2020年8月17日、「悪性大静脈症候群へのステント治療(大静脈ステント)に関する施設基準・術者要件」の周知を求めた。
悪性大静脈症候群は悪性腫瘍に伴う合併症の一つで、静脈環流障害に伴って、頭頸部や上肢などの浮腫、胸水の貯留など、複数の症状を同時に引き起こす病的な状態のことを言う。状態を改善させるために、ステント治療が行われている。
このたび学会はステント治療を行う施設や医師は、施設基準と術者要件を満たすことが求められるとあらためて説明。診療体制、フォローアップや緊急時の対応についての要件を示し、術者要件としては、日本インターベンショナルラジオロジー学会認定専門医であることが求められるとしている。