「ストレスチェック制度の実施状況および課題に関する調査報告」を産業精神衛生研究所が報告している。日本産業衛生学会理事会からの要請を受けて実施されたもの。
総回答数は178件で、参加同意を得られたのは167件となっている。
問題意識の高い回答者が多いなど産業保健現場の平均からはずれがある可能性があるとしながら、課題や問題点は参考になるとしている。
「制度の意義が多くの産業保健従事者間で実感されるまでには至っていないようである。第一義的なセルフケアへの効果は未知数であり、否定的な見方も多い。単なる個人結果の返却に留まらない活動が求められる」などと説明している。
その上で、「ストレスチェック制度は、職場のメンタルヘルス対策の一部であり、他の活動との関連づけなどを行いながら、推進されるべき取り組みである。しかし、まだそのようには活かされていないことがうかがわれる。50 人未満の事業場に義務化を広げることについても、そうした状況を踏まえて、検討されるべき」と指摘している。
https://www.sanei.or.jp/images/contents/458/Report_Stress_Check.pdf