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新型コロナウイルス感染症後の尋常性天疱瘡についての研究

新型コロナウイルス感染症後の尋常性天疱瘡についての研究が報告されている。水疱性自己免疫疾患は、遺伝的に感受性の高い人において、環境因子をきっかけに引き起こされることがあり、重要なトリガーの一つがウイルスと説明する。コロナウイルス感染症2019(COVID-19)は、皮膚病変を発症することで知られる多臓器疾患と説明。今回の報告では、2019年に抵抗性縦隔型ホジキンリンパ腫ステージ2と診断されて、現時点では治療を受けていない43歳の既往の健常男性患者が、新型コロナウイルスの検査陽性となった40日後に体幹に単形性弛緩性水疱を発症した事例を紹介している。IgAおよび腫瘍随伴性天疱瘡の危険因子を有していたが、これらの疾患は見られず。結果として尋常性天疱瘡と確認されたとしている。プレドニゾロンを1日1回投与する治療に良好な反応を示したという。メトトレキサート15mgを週1回皮下投与を追加している。ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、帯状疱疹などのウイルスは、尋常性天疱瘡の誘因として知られ、感染後から遅れて症状が起きる。新型コロナウイルスは、ギラン・バレー症候群や川崎病で見られるように、自己免疫を誘発する可能性があるとする。

2021年5月、ブラジル研究。

De Medeiros VLS, Monteiro-Neto AU, França DDT, Castelo Branco R, de Miranda Coelho ÉO, Takano DM. Pemphigus Vulgaris After COVID-19: a Case of Induced Autoimmunity. SN Compr Clin Med. 2021 May 27:1-5. doi: 10.1007/s42399-021-00971-8. Epub ahead of print. PMID: 34075351; PMCID: PMC8159521.

新型コロナウイルス感染症

 

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