大規模医療センターでのコロナワクチン接種の課題についての研究が報告されている。
大規模病院の薬剤部が行った主要な戦略について説明している。米国疾病対策テンター(CDC)、米国食品医薬品局(FDA)、ワシントンDCの保健省(DC-DOH)の規制を含む連邦および州の規制に沿った戦略を立案。薬剤部はDC-DOHに連絡を取り、病院が受け取るワクチンの種類と量を確認。病院が受け取るワクチンの種類と量を確認し、関連する規制要件を明らかにした。次に、薬局部門は、病院の管理者、医療従事者、看護師などを含む病院の指導者チームと協力。ワクチンの準備と調剤における責任と計画されている予防接種センターにおける役割を明確にした。定義された予防接種のニーズに基づき、薬局部門のリーダーは現在の従業員を再配置しワークフロー最適化を計画。必要な機器を購入して設置。院内スタッフや臨時スタッフのサポートを求める計画を立てた。最も重要なことは、薬局のリーダーシップチームが、薬局の中からプライマリー・ワクチン・コーディネーターを任命したこと。系統的な調整、早期の準備、詳細な計画、操作手順の作成、スタッフの教育と関与などの主要な戦略が、短期間に病院の従業員に対してコロナワクチンを数千回接種することを容易にしたと説明する。ワクチン接種とモニタリングを行うワクチン接種センターは、会議室を改造。5人の患者を同時に収容。1日に250~300回のワクチン接種。少なくとも2人の薬剤師を含む3人の薬局スタッフが、病院管理者1人、登録スタッフ2人、ワクチン接種者5人(正看護師と医師のボランティア)と協力して安全かつ効率的にワクチン接種を実施。
2021年4月、米国研究。
Li Q, Norman S, Guthrie P, Gachoya J, Sebakijje J, Leftridge Z, Willis CG, Kishore A, Breakenridge M, Spence C. Strategies used to meet the challenges of mass COVID-19 vaccination by the pharmacy department in a large academic medical center. Am J Health Syst Pharm. 2021 Apr 25:zxab184. doi: 10.1093/ajhp/zxab184. Epub ahead of print. PMID: 33895789.