新型コロナウイルスのヒト宿主細胞への侵入を阻害する可能性のある化合物を提案するための、furinおよびTMPRSS2のタンパク質分解部位を標的としたバーチャルスクリーニングについての研究が報告されている。宿主プロテアーゼのfurinおよびTMPRSS2とウイルススパイク（S）タンパク質との結合を分析。植物化学物質や医薬品を含む163のライブラリーから仮想スクリーニング。リモニン、ゲドゥニン、エリブリン、ペドゥンクラギン、リモニン配糖体、ベチュニル酸などのファイトケミカルは、furinとTMPRSS2の両方の活性部位に結合と確認。緑茶に含まれるポリフェノールは、furinの活性を抑制すると確認。薬剤の中ではTMPRSS2の活性抑制には、カモスタットよりもナファモスタットが有効とする。
2021年4月、インド研究。
Vardhan S, Sahoo SK. Virtual screening by targeting proteolytic sites of furin and TMPRSS2 to propose potential compounds obstructing the entry of SARS-CoV-2 virus into human host cells. J Tradit Complement Med. 2021 Apr 12. doi: 10.1016/j.jtcme.2021.04.001. Epub ahead of print. PMID: 33868970; PMCID: PMC8040387.
