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ハイスループット・スクリーニングにより、新型コロナウイルスのPLpro阻害剤として既存薬剤を同定したとする研究

ハイスループット・スクリーニングにより、新型コロナウイルスのPLpro阻害剤として既存薬剤を同定したとする研究が報告されている。メーンプロテアーゼ(Mpro)と共に、ウイルスのリプリカーゼポリプロテインを加工する、パパイン様プロテアーゼ(PLpro)に着目。6000以上の化合物をスクリーニング。YM155、クリプトタンシノン、タンシノン1、GRL0617を抽出。中でも抗がん剤候補で臨床試験中のYM155との複合体の結晶構造を決定。YM155は、PLproの基質結合ポケット、インターフェロン刺激遺伝子産物15(ISG15)結合部位、ジンクフィンガーモチーフの3つの「ホットスポット」を同時に標的にすると説明。有望な薬剤候補とみる。

2021年4月、中国、米国、オーストラリア研究。

Zhao Y, Du X, Duan Y, Pan X, Sun Y, You T, Han L, Jin Z, Shang W, Yu J, Guo H, Liu Q, Wu Y, Peng C, Wang J, Zhu C, Yang X, Yang K, Lei Y, Guddat LW, Xu W, Xiao G, Sun L, Zhang L, Rao Z, Yang H. High-throughput screening identifies established drugs as SARS-CoV-2 PLpro inhibitors. Protein Cell. 2021 Apr 17:1–12. doi: 10.1007/s13238-021-00836-9. Epub ahead of print. PMID: 33864621; PMCID: PMC8052528.

新型コロナウイルス感染症

 

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