新型コロナウイルスの細胞への進入要因を1細胞RNAシーケンシングにより解析

新型コロナウイルスの細胞への進入要因を1細胞RNAシーケンシングにより解析。

新型コロナウイルスとコロナウイルス関連の受容体および要因を「SCARFs」と呼び、28のSCARFsについて1細胞RNAシーケンシングにより分析。細胞への侵入を促す要因、妨げる要因を特定。小腸の胚細胞、腸細胞、腎臓近位尿細管の細胞は新型コロナウイルスを受け入れやすく、肺と脳の感染症は非正規の侵入路を予測。精原細胞と前立腺の内分泌細胞は新型コロナウイルスを受け入れやすく、男性が感染しやすいこととの関連がうかがわれた。早期の胚や胎盤は感染しやすい可能性があり、感染リスクが予想された。

2020年9月米国、ドイツ研究。

Singh, M., Bansal, V., Feschotte, C., A single-cell RNA expression map of human coronavirus entry factors, Cell Reports(2020), doi:https://doi.org/10.1016/j.celrep.2020.108175.