新型コロナウイルス感染症後のリハビリテーションについての英国での声明。新型コロナウイルス感染症の後に、呼吸器ばかりではなく、精神的、身体的、認知機能的な障害が起こる可能性が指摘されており、ケアが必要になると考えられている。リハビリの方針が示されるべきだとの趣旨から声明をまとめている。
これまでの研究に基づいて、障害のタイプについてまとめ、それぞれについてリハビリの方針を説明している。精神的な障害としては、PTSD(心的外傷後ストレス障害)。身体的な障害としては、筋骨格系の障害。神経学的な障害としては、頭痛めまい、意識障害、急性脳血管疾患、てんかん、味覚減退、嗅覚障害、神経痛などの末梢神経症状。さらに、消化器、肝臓、腎臓、皮膚、リウマチ性疾患、血液、内分泌などについて説明している。
2020年8月英国研究。
Barker-Davies RM, O’Sullivan O, Senaratne KPP, et al. The Stanford Hall consensus statement for post-COVID-19 rehabilitation. Br J Sports Med. 2020;54(16):949-959. doi:10.1136/bjsports-2020-102596