新型コロナウイルス感染症に対するDNAワクチンの効果をサルを対象に検証。DNAワクチンは、新型コロナウイルスの持っているスパイクタンパク質をDNAでコードしたもの。35匹のサルに接種して、免疫反応を調べた。すべてのサルはワクチン接種後にウイルスを感染させた。気道や鼻腔のウイルス量は1000分の1~1万分の1に減少。中和抗体の量はこうした保護効果と関連していた。
2020年8月米国研究。製薬企業ヤンセンの研究者が参加する研究。
Yu J, Tostanoski LH, Peter L, et al. DNA vaccine protection against SARS-CoV-2 in rhesus macaques. Science. 2020;369(6505):806-811. doi:10.1126/science.abc6284
ヤンセンはアデノウイルスをプラットフォームにしたワクチンも開発しており、さらにDNAワクチンの開発についても発表しているという位置づけと考えます。(編集)