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世界初、慶應義塾大学とエア・ウォーターが開発成功 GI-POF極細内視鏡を社会実装へ

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  • 慶應義塾大学とエア・ウォーターが共同開発した極細内視鏡「Cellendo Scope」の社会実装
  • 医療分野だけでなく、インフラ点検や工業・農業分野への応用も視野に
  • 評価用極細内視鏡のレンタルサービスを2025年5月より開始予定

慶應義塾大学とエア・ウォーター株式会社は、世界初となる屈折率分布型プラスチック光ファイバ(GI-POF)技術を応用した極細ディスポーザブル内視鏡「Cellendo Scope(セレンドスコープ)」の開発に成功した。注射針レベルの細さで高精細な画像伝送を可能とするこの技術は、整形外科領域における関節内部観察に加え、耳科分野やがん光治療技術への応用も進められている。

Cellendo Scopeは、GI-POFレンズによって約200LP/mmの高解像度を実現し、従来のガラスレンズに比べて耐衝撃性に優れ、低コストで製造できる特長を持つ。今後は医療機器としての量産・薬機法認証取得を目指すと同時に、産業分野への応用にも取り組む。特に老朽化インフラの点検、自動車や工場の内部検査、農作物の内部観察など、さまざまな分野で活用が期待されている。

エア・ウォーターは、2025年5月より、評価用極細内視鏡のレンタルサービスを開始する予定であり、各分野のニーズに応じた新たな応用研究と社会実装に向けた取り組みが加速していく。

参考文献

慶應義塾大学・エア・ウォーター株式会社「GI-POF極細内視鏡(Cellendo Scope)共同研究発表会を開催-世界初、慶大とエア・ウォーターが共同で開発に成功した画像伝送技術を社会実装-」
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2025/4/21/28-166395/

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