精神病の症状管理をスマートフォンで強化できるか検証した研究。
次の3点を評価するのが目的となっている。重症精神病の患者と医療従事者の3カ月にわたる持続的な観察、6週間目と12週間目に評価された精神病症状の改善に対する積極的自己観察の効果、早期の注意すべき再発の兆候を検出する実効性。
スマーフォンアプリによって積極的自己観察を行い、再発兆候を見いだせるかをランダム化比較試験で検証。統合失調症または関連疾患で診断され、2年以内に再発している人が対象とされた。
3カ月の研究で使用者に受け入れられ、実効性もあった。使用継続は8～9割と意外な高さを見せた。最近発症した場合に、精神病の症状改善が確認された。長期にわずらう場合には効果はなかった。症状悪化を見いだし、早期の治療を可能としていた。
2019年11月英国研究。
Lewis S, Ainsworth J, Sanders C, Stockton-Powdrell C, Machin M, Whelan P, Hopkins R, He Z, Applegate E, Drake R, Bamford C, Roberts C, Wykes T
Smartphone-Enhanced Symptom Management In Psychosis: Open, Randomized Controlled Trial
J Med Internet Res 2020;22(8):e17019
URL: https://www.jmir.org/2020/8/e17019
DOI: 10.2196/17019
PMID: 32788150
PMCID: 7453320
