プライマリケアにAI（人工知能）を取り入れる上で配慮すべき視点についての検討。
研究グループは、AIがプライマリケア診療支援する時代到来に備え、一般診療医を集めた研究会を開催。プライマリケアの現状と課題、将来への解決策、プライマリケアでのAIの活用を考察した。
議論を通して3つの課題が浮かび上がった。一つは、プロフェッショナル オートノミ－の課題、人とAIの協業の課題、ケアの新しいモデルの課題。その上で考慮すべき点として、診療の記録をその閲覧可能性において医学と法律の側面で懸念が生じること、患者も参加した分散型システムの中で診察室外で診察が行われる時代が来ること、AI支援による診察が普及しても医師の仕事として人との会話や共感は重要であること、効率に焦点を当てたAI啓発の動きは患者ケアに反しないかとの疑問が生じていること。
プライマリケアでの人とAIの協業を進めるモデルの形成についての検討を継続的に進めていく必要があると指摘。
2020年8月オーストラリア研究。
A Baki Kocaballi, Kiran Ijaz, Liliana Laranjo, Juan C Quiroz, Dana Rezazadegan, Huong Ly Tong, Simon Willcock, Shlomo Berkovsky, Enrico Coiera, Envisioning an artificial intelligence documentation assistant for future primary care consultations: A co-design study with general practitioners, Journal of the American Medical Informatics Association, , ocaa131, https://doi.org/10.1093/jamia/ocaa131
