新型コロナウイルス感染症に対処する現場で複合現実「HoloLens2」の技術を検証。マイクロソフトの開発したHoloLens2は、ゴーグル状の機器で視界に映像を表示できるほか、外部とのコミュニケーションを取ることもできる機器。遠隔医療の一つの形となり、「複合現実（ミックスドリアリティー、MR）」と位置づけられるものになる。
新型コロナウイルス感染症の患者に対応する医療現場で活用の効果を検証した。患者との接触する機会が減少させることができるなどの効果により、医療スタッフが感染者と接触する時間は51.5％減少。個人保護具（PPE）の使用量も83.1％減少という結果になった。
HoloLens2の使用により医療チームはより安全になると回答したのは、使用者の89.3％になった。
2020年8月英国研究。
Martin G, Koizia L, Kooner A, Cafferkey J, Ross C, Purkayastha S, Sivananthan A, Tanna A, Pratt P, Kinross J, PanSurg Collaborative
Use of the HoloLens2 Mixed Reality Headset for Protecting Health Care Workers During the COVID-19 Pandemic: Prospective, Observational Evaluation
J Med Internet Res 2020;22(8):e21486
URL: https://www.jmir.org/2020/8/e21486
DOI: 10.2196/21486
PMID: 32730222
