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スマートコンタクトレンズによる緑内障の無線検出技術

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緑内障は光を感知する神経を損傷し、視力喪失につながる病気であり、米国疾病対策センター(CDC)によると、米国内で約300万人がこの病気に苦しんでいる。通常、症状が顕著にならないうちに診断することが困難で、早期治療が重要であるが、眼圧の微妙な上昇を感知することは特に難しい。

今回、ACS Applied Materials & Interfacesで報告された研究によると、研究チームは、温度変動の影響を受けずに眼圧を正確に測定し、無線でリアルタイムの信号を送信できるコンタクトレンズのプロトタイプを開発した。このレンズは、ポリジメチルシロキサンという一般的なコンタクトレンズ素材の間に小型の螺旋回路を挟み込み、その振動パターンを計測することで圧力変化を検出する。

  • 研究機関→Beijing Institute of Technology
  • 研究掲載誌→米国化学会(ACS)の出版誌ACS Applied Materials & Interfaces
  • 発表日→2024年5月9日
  • 研究の背景→緑内障の早期発見と追跡管理における新たな手法の必要性
  • 研究方法→螺旋回路を利用した圧力感知コンタクトレンズの開発と実験
  • 研究結果→温度変動の中でも正確な眼圧データの無線送信に成功
  • 技術的詳細→セ氏10度~50度の範囲での圧力データモニタリングと送信
  • 潜在的影響→温度による誤差を排除する二重回路システムの利用
  • 臨床への応用→広範囲の温度下での緑内障監視と早期発見が可能に
  • 今後の展望→さらなる実験と改良を経ての臨床応用の拡大


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