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粘膜皮膚および川崎病様の所見を中心として、新型コロナウイルス感染症に関連する小児の多臓器炎症症候群についての総説

粘膜皮膚および川崎病様の所見を中心として、新型コロナウイルス感染症に関連する小児の多臓器炎症症候群についての総説が報告されている。成人に比べて症状が重くないとされたが、重症の小児症例の報告が増えており、その中には川崎病や川崎病に類似した特徴を呈する多臓器炎症症候群(MIS-C)の患者も含まれていると説明する。MIS-Cは、新たな重症小児症候群で、川崎病、川崎病ショック症候群、毒素性ショック症候群の特徴が重複して現れることがあるとする。MIS-Cは川崎病とは異なる炎症性疾患で、過剰な免疫反応の結果と考えられるとする。MIS-Cでは、消化器系や循環器系に加え、粘膜皮膚症状が高い頻度で認めらるという。最も頻度の高い粘膜症状は、結膜炎と発疹で、多くは斑状、丘状、多形となるという。

2021年6月、イタリア総説。

Marzano AV, Cassano N, Moltrasio C, Verdoni L, Genovese G, Vena GA. Multisystem Inflammatory Syndrome in Children Associated with COVID-19: A Review with an Emphasis on Mucocutaneous and Kawasaki Disease-Like Findings. Dermatology. 2021 Jun 1:1-9. doi: 10.1159/000515449. Epub ahead of print. PMID: 34062530.

科学

 

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