HPVワクチン接種と浸潤性子宮頸がんのリスクについての報告。
スウェーデン全国の人口動態および健康登録から、2006年から2017年までに10～30 歳の女児および女性167万2983人のを追跡調査。複数の条件で補正した上で、HPVワクチン接種と浸潤性子宮頸がんのリスクとの関連を評価。
31歳の誕生日までの子宮頸がんの診断は、ワクチン接種を受けた女性で19 人、接種を受けていない女性で538人。子宮頸がんの累積発生率は、ワクチン接種を受けた女性では10万人あたり47人、ワクチンを受けていない女性では10万人あたり94人。
追跡調査時の年齢を調整した後、ワクチン接種集団とワクチン未接種集団を比較した場合の発生率比は0.51。関連する条件で調整した後の発症率比は0.37となった。
17歳以前にワクチン接種を受けた女性の発症率比は0.12、17～30歳でワクチン接種を受けた女性の発症率比は0.47。
2020年10月スウェーデン研究。
Lei J, Ploner A, Elfström KM, Wang J, Roth A, Fang F, Sundström K, Dillner J, Sparén P. HPV Vaccination and the Risk of Invasive Cervical Cancer. N Engl J Med. 2020 Oct 1;383(14):1340-1348. doi: 10.1056/NEJMoa1917338. PMID: 32997908.
