子ども時代に経験したペットの死はメンタルヘルスにどう影響するのか。
6260人の分析から、生まれてから7歳までのペットの保有とペットの死がどのように影響するか調べた。8歳時点の精神病理学的な問題が比較された。
結果として、ペットを世話する子どもの中ではペットの死を経験していない子どもと比べると、ペットの死を経験した子どもは精神病理学的な問題を抱えやすいと分かった。男児の方が女児よりも影響が強い結果。ペットを世話した経験のない子どもと比べて、こうしたペットの死を経験した子どもの方が精神病理学的な問題が増えているわけではなかった。
ただし、愛した経験がないよりも愛してそれを失った方がよいという考えではなく、子どもの心の傷には配慮するよう求める。
2020年米国研究。
Crawford, K.M., Zhu, Y., Davis, K.A. et al. The mental health effects of pet death during childhood: is it better to have loved and lost than never to have loved at all?. Eur Child Adolesc Psychiatry (2020). https://doi.org/10.1007/s00787-020-01594-5
