非小細胞肺がんのプレシジョン・メディシンの展望についての総説。
バイオーマーカー、標的治療、免疫療法の進歩によって、進行非小細胞肺がんの治療は変容している。EGFR、ALK、ROS1、BRAF、TRK、RET、METを標的とした有効な治療が存在し、KRAS、NRG1、HER2を標的とする治療も研究が進行し、有効性が示されつつある。こうした治療につながる遺伝子変異がない場合にも免疫療法が検討可能となっている。PD-L1の発現がその有効性を予測するバイオーマーカーになるが、さらなるバイオマーカーの存在も考えられている。
バイオマーカーの測定が一層重要になってきている。
2020年7月米国、ドイツ、英国総説。
Yang SR, Schultheis AM, Yu H, Mandelker D, Ladanyi M, Büttner R. Precision medicine in non-small cell lung cancer: Current applications and future directions [published online ahead of print, 2020 Jul 27]. Semin Cancer Biol. 2020;S1044-579X(20)30164-4. doi:10.1016/j.semcancer.2020.07.009
