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過度の胃酸抑制が胃がんリスクを高める可能性

  • カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(PCAB)の長期使用と胃がんリスク → 東京大学医学部附属病院と公益財団法人朝日生命成人病研究所の研究チームは、PCABの長期使用がピロリ菌除菌後の胃がん発症リスクを高めることを発見。この研究は1,000万人を超えるレセプトデータに基づいて行われた。
  • 胃がんの発症リスクとPCAB → ピロリ菌除菌は胃がんリスクを減少させるが、PCABの長期使用による胃がんリスクの評価はこれまで不足していた。研究結果では、PCAB長期内服群はヒスタミンH2受容体拮抗薬内服群と比較して胃がん発症リスクが高まり、リスクは約1.92倍に上昇することが示された。
  • 大規模研究による検証 → この研究は、PCABとピロリ菌除菌後の胃がんとの関連を世界で初めて大規模に検証したものであり、今後の処方指針や内視鏡サーベイランスの改善に役立つことが期待される。
  • 今後の展望 → PCABの長期使用が胃がんリスクを高める可能性を示したことから、ピロリ菌除菌後の患者の処方・内服期間の適正化や内視鏡検査の間隔の見直しが必要。更なる国際的な大規模研究によるリスク評価が期待される。

参考文献

https://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/20240215.html

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