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不妊治療の未来か、皮膚細胞から卵細胞へ、OHSUが報告

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人の誕生に関わる新しい技術が、米国オレゴン健康科学大学(OHSU)から報告された。この研究では、皮膚の細胞を卵細胞に変換し、生存可能な胚を作り出すことを可能にするという。

  • 研究の掲載誌→「Science Advances」誌2024年3月8日
  • 研究発表者→Shoukhrat Mitalipov博士、Paula Amato博士
  • 研究所→オレゴン健康科学大学(OHSU)
  • 研究の目的→不妊治療の戦略として、体細胞核移植に基づくin vitro gametogenesis(IVG)技術
  • 研究方法→マウスモデルを使用し、皮膚細胞の核を核を取り除いた提供卵に移植し、染色体を半減させることにより、精子細胞で受精可能な卵細胞を作成
  • 研究結果→体細胞の核が提供卵内で染色体を半減する操作に成功。2組の染色体を持つ健康な胚を作成することができた
  • 技術の利点→iPS細胞を精子または卵細胞に分化させる代わりに、体細胞核移植に基づく技術を使う。細胞の長期培養に伴う遺伝的およびエピジェネティックな変化のリスクを回避
  • 将来への展望→研究者は、この技術が臨床使用に適用されるまでには数年かかると述べているが、染色体のペアリングと正確な分割を理解するための作業が必要


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