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50歳から69歳の男性を対象としたPSAスクリーニングの1回の招待が、招待されないグループと比較して15年のフォローアップで前立腺がんの死亡率を減少させるかどうかを調査したCAPランダム化臨床試験の二次分析が公表された。この研究では、PSAスクリーニングへの1回の招待が、中期的に前立腺がんによる死亡のリスクをわずかに低下させることが示された。絶対的な死亡利益は小さかった。
- 発表日→2024年4月6日
- 研究の背景→前立腺がんの死亡率に対するPSAスクリーニングの影響は、10年の中期フォローアップでは明確でなかったが、長期的な影響は不明であった
- 研究の目的→PSAスクリーニングへの一回の招待が15年の中期フォローアップで前立腺がん特異的死亡率に与える影響を評価
- 研究方法→イギリスとウェールズの573のプライマリケア施設に登録された50歳から69歳の男性を対象に、一回のPSAスクリーニング招待と標準的な医療(無招待)を比較
- 研究結果→介入グループでは前立腺がんによる死亡が少なく、特に低グレード(グリーソンスコア≤6)および局所化(T1/T2)疾患の検出が増加したが、中間グレード(GS=7)、高グレード(GS≥8)、局所進行(T3)、遠隔進行(T4/N1/M1)腫瘍の検出は増加しなかった
- 結論→ランダム化臨床試験の二次分析では、PSAスクリーニングへの1回の招待は、標準的なスクリーニングの実践がない状況と比較して、15年の中期フォローアップで前立腺がんによる死亡を減少させた。介入群の死亡率は0.69%で、コントロール群は0.78%で、差は0.9%となり、死亡の絶対的な減少は小さかった