STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、最新の医療・科学研究の成果を紹介し、社会に役立つ情報を提供するメディアである。最新の研究成果をわかりやすく伝えることで、医療や健康に関心を持つ人々がよりよい選択をできるよう支援する。今回の発表内容は以下の通り。
東京慈恵会医科大学 分子疫学研究部の浦島充佳教授 および 腎臓・高血圧内科学講座の中島章雄助教らの国際共同研究によると、ビタミンDサプリメントを毎日摂取することで、風邪から気管支肺炎までの急性気道感染症の発症リスクが16%低下することが判明した。この研究は、3大陸16カ国38施設の研究者44名が参加し、約5万人を対象とした43件の二重盲検ランダム化臨床試験(RCT)を統合したメタ解析に基づいている。
- 発表元→東京慈恵会医科大学
- 発表日→2025年3月4日
- 研究の目的→ビタミンDサプリメントの摂取が急性気道感染症の発症リスクに与える影響を評価
- 研究の方法→43件の二重盲検RCTの結果を統合したメタ解析
- 研究の結果→ビタミンDを毎日摂取することで、急性気道感染症の発症が16%低下
- 追加知見→喘息患者では発症リスクが27%減少、週1回または月1回の大量内服では効果なし
- 論文掲載→2025年2月21日付「The Lancet Diabetes & Endocrinology」