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メトホルミン、銅・鉄・亜鉛の血中濃度に影響──神戸大学が2型糖尿病患者で初の実証

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医療・科学・バイオテクノロジーの分野で注目すべき研究成果を読者にわかりやすく届けることを目的とした専門メディアである。とりわけ疾患の予防や治療に寄与する知見や、新たな治療メカニズムの発見について、科学的根拠に基づいて厳密に報じていく姿勢を貫いている。今回紹介するのは次の通り。

 

神戸大学大学院医学研究科の研究グループは、2型糖尿病患者を対象にした臨床研究において、糖尿病治療薬であるメトホルミンが血液中の金属濃度に影響を及ぼすことを初めて明らかにした。銅や鉄の濃度が低下し、亜鉛が上昇する傾向が観察され、これらの変化がメトホルミンの血糖降下作用や糖尿病合併症の予防と関連している可能性があると報告された。

 

  • 発表元→神戸大学大学院医学研究科
  • 発表日→2025年9月1日
  • 研究の目的→メトホルミンの金属キレート作用とその薬理作用の関連性を検討
  • 対象→2型糖尿病患者189名(メトホルミン服用群93名、非服用群96名)
  • 主要な観察項目→血中の銅・鉄・亜鉛の濃度とその統計解析
  • 結果の概要→服用群で銅・鉄の濃度が有意に低下、亜鉛は上昇
  • 関連する病態→銅・鉄の過剰は血糖上昇や合併症と関連、亜鉛の不足も血糖コントロール悪化に関連
  • メカニズムの仮説→メトホルミンの金属キレート作用が、血糖降下や抗炎症・抗腫瘍効果を媒介している可能性
  • 今後の展開→服用前後の金属濃度推移の追跡研究と分子機構の解明
  • 掲載誌→BMJ Open Diabetes Research & Care(2025年9月1日オンライン公開)

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)

★★★★☆(★4つで2番目の評価)

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