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無症候の妊婦からも胎児感染 先天梅毒防止へ検査体制の強化を

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医療、健康、科学の各分野において、社会的影響力のある話題を科学的根拠に基づいて紹介するメディアである。臨床・制度・社会の交差点にあるテーマをとりあげ、医療従事者だけでなく一般読者にも理解しやすく発信することを目指している。今回は、妊婦と胎児の健康に関わる先天梅毒の拡大リスクと予防の視点に関する動画を紹介する。

  • 梅毒の国内届出数が年間1万例を超える水準で推移、先天梅毒の予防が喫緊の課題
  • 「無症候期」でも胎児感染の可能性があることが科学的に示されている
  • 繰り返し検査と未受診妊婦への支援が、国際的にも推奨される重要な対策

梅毒の流行が再燃し、日本では2020年代に入ってから年間1万例を超える報告数が続いている。このような状況の中、特に注目されるのが「先天梅毒」のリスクである。

この動画では、妊婦が梅毒に感染していても症状が現れない「無症候期」において胎児への感染が生じる可能性があること、またそれに対してどのような検査・支援体制が必要かを、最新のエビデンスとガイドラインに基づいて解説している。

国際的には、米国予防医学専門委員会(USPSTF 2025)や日本産科婦人科学会の見解により、妊婦への早期・全例・リスクがある場合の繰り返し検査の必要性が強調されている。また、未受診妊婦へのアクセス支援が社会的課題として浮上しており、公衆衛生上の対策と医療現場での取り組みが連携する必要がある。

▶︎ 動画を見る:【梅毒と妊婦】症状ゼロでも胎児が危ない──先天梅毒の拡大を防ぐ新しい視点とは

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)

★★★★☆(★4つで2番目の評価)

参考文献

日本産科婦人科学会「梅毒と先天梅毒が増えています」
https://www.jsog.or.jp/news/pdf/20240129_ippan.pdf

日本性感染症学会「性感染症 診断・治療 ガイドライン 2020」
https://jssti.jp/guideline_c.html

CDC「National Overview of STIs in 2023」
https://www.cdc.gov/sti-statistics/annual/summary.html

USPSTF「Screening for Syphilis During Pregnancy」
https://www.uspreventiveservicestaskforce.org/uspstf/announcements/final-recommendation-statement-screening-syphilis-during-pregnancy

母子保健法(e-Gov)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=82106000&dataType=0&pageNo=1

妊婦健診の望ましい基準(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=82ab4662&dataType=0&pageNo=1

厚労科研報告書(2017–2018)
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2017/172111/201718010B_upload/201718010B0005.pdf

梅毒の動向(NIID・2025年1月7日現在)
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/article/syphilis/010/index.html

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