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肺がん治療の新たな扉を開く、肺がんコンパクトパネルの承認変更

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DNAチップ研究所は、2024年1月26日に「肺がん コンパクトパネルⓇ Dxマルチコンパニオン診断システム」の承認事項一部変更が承認されたことを発表した。この変更により、⇒従来の4遺伝子(EGFR、ALK、ROS1、MET)に加え、BRAF、KRAS、RETの3遺伝子が新たに加わり、非小細胞肺癌患者のコンパニオン診断として7遺伝子の変異検出及び薬剤の適応判定が可能となる。

肺がんコンパクトパネルの特徴

「肺がんコンパクトパネル」は、次世代シークエンス技術を用いた遺伝子パネル検査であり、肺がんに重要なドライバー遺伝子に特化している。特に、⇒劣化した検体や腫瘍細胞含有量がごく微量な検体でも鋭敏に検出可能であり、液性細胞診検体にも対応していることが大きな特長である。

臨床現場への影響

今回の承認変更により、肺がん治療の現場では、より多くの遺伝子変異に基づく精密な治療が可能となり、患者の治療成績とQOLの向上に大きく貢献することが期待される。また、⇒「肺癌診療ガイドライン 2023年版」にも掲載されていることから、施設導入がさらに加速することが予想される。

今後の展開

DNAチップ研究所は、この承認を受け、7遺伝子での検査を臨床現場に届けるべく保険適用に向けた準備を進めている。また、肺がんの領域では新しい分子標的薬が次々と上市されることから、製品の更なる改良が求められており、治療成績向上の一助となるよう製品改良を進めていく。

参考文献

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