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T細胞エンゲージャー技術でがん治療ポートフォリオ拡大、MerckがHarpoon買収

STELLANEWS.LIFEは、革新的な医療技術や研究の進展を迅速かつ正確に伝えることを使命としている。今回紹介するのは、がん治療分野における重要な動きである。米国Merck(MSDとして米国外で知られる)が、「T細胞エンゲージャー」を含む新規がん治療薬のポートフォリオを拡大するため、Harpoon Therapeutics, Inc.の買収を完了したと発表した。T細胞エンゲージャーはがん細胞にがんを攻撃するT細胞をおびき寄せる役割を持つ。
  • 発表企業→Merck(MSD)
  • 発表日→2024年3月11日
  • 買収された企業→Harpoon Therapeutics, Inc.
  • 買収の目的→がん治療薬のポートフォリオを拡大し、がん患者への革新的なアプローチを提供する。
  • 主要な候補薬→MK-6070(旧称HPN328)。DLL3(delta-like ligand 3)を標的とするT細胞エンゲージャーで、DLL3は小細胞肺がん(SCLC)および神経内分泌腫瘍に高発現する。
  • 研究フェーズ→MK-6070はPhase 1/2の臨床試験で、安全性、忍容性、薬物動態が評価されている。
  • 追加のパイプライン→HPN217(BCMAを標的とするT細胞エンゲージャー)など、複数の前臨床段階候補薬。
  • 買収の条件→MerckがHarpoonの全株式を取得、取得によるR&D費用として約6億5000万ドルの非税控除費用を計上。
  • 財務影響→2024年の非GAAP EPSへの影響は株当たり約0.26ドル。
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