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大塚製薬、住友ファーマの精神・神経関連薬候補の独占権を保持、共同開発は中止

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大塚製薬は、2021年9月に住友ファーマおよびその米国子会社であるSumitomo Pharma America(SMPA)と締結した4薬剤についての共同開発・商業化ライセンス契約の改訂を発表。改訂により大塚製薬はウロタロントおよびSEP-380135については世界における開発、製造、商業化に関する独占権利を保持することになる。従来の契約に含まれた2薬剤(SEP-4199、SEP-378614)は除外。

ウロタロントは、TAAR1(トレースアミン関連受容体1)アゴニストであり、セロトニン5-HT1A受容体にも作用するが、ドーパミンD2受容体やセロトニン5-HT2A受容体には結合しない経口小分子薬。米国食品医薬品局(FDA)からは、精神分裂症を対象とした2つの臨床試験の結果に関して比較的肯定的なフィードバックを得ているという。また、SEP-380135は、非臨床試験に基づいて、認知症に伴う行動的および心理的症状に対して効果的である可能性が示唆されている。従来契約に含まれた他の2薬剤は除外。共同開発を中止となる。

  • 発表元→大塚製薬、住友ファーマ
  • 発表日→2024年3月15日
  • 改訂内容→大塚製薬が、ulotarontおよびSEP-380135の開発、製造、商業化に関する独占権利の保持。共同から単独に切り替え。
  • ウロタロントについて→TAAR1アゴニストであり、精神分裂症治療における新たな可能性がある
  • SEP-380135について→非臨床試験に基づき、認知症に伴う行動的および心理的症状に対して効果的である可能性が示唆される
  • 今後の見通し→両化合物の開発と商業化に成功すれば、大塚製薬は最大で合計3,000万米ドル(約45億円)のマイルストーン支払いを行う予定
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