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AstraZenecaがFusion買収、アクチニウムベース放射性薬がん治療注目

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AstraZenecaが臨床段階のバイオ医薬品企業であるFusion Pharmaceuticalsの買収に関する最終合意に至った。前立腺特異的膜抗原(PSMA)を標的とするアクチニウム-225ベースのRCを取得する。買収により、化学療法や放射線療法のような従来法とは異なる、がんの標的治療のポートフォリオを強化することになる。RCは近年、がん治療において有望な手段として登場し、抗体、ペプチド、または小分子などの分子を用いて正確にがん細胞に放射性同位元素を届ける。このアプローチには、健康な細胞への損傷を最小限に抑え、外部からの放射線照射だけではアプローチしづらい腫瘍へのアクセスを可能にする利点がある。今回の買収とは別に、Bristol Myers Squibb(BMS)も2月にRayzeBioの買収を完了し、アクチニウムベースの放射性薬品プラットフォームを追加しており、同分野が注目されている。

  • 発表元→AstraZeneca
  • 発表日→2024年3月19日
  • 買収の目的→次世代の放射性薬剤結合体の開発を加速し、がん治療の変革を図る
  • FPI-2265の概要→前立腺特異的膜抗原(PSMA)を標的とするアクチニウム-225ベースのRCで、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の患者向けの新治療法として現在第2相試験中
  • 買収による効果→最先端の放射性薬剤結合体に関する研究開発、製造、供給チェーンの専門知識および能力をAstraZenecaにもたらし、カナダにおける同社のプレゼンスとコミットメントを強化
  • 財務的考慮事項→買収価格は株式一株当たり21ドルの現金プラス特定の規制マイルストーンの達成時に支払われる3ドルの現金で構成され、トランザクションの総額は約20億ドル
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