STELLANEWS.LIFEは、科学や技術、医薬品分野における最新の研究成果や革新的な発見を紹介することに特化したメディアである。本ウェブサイトでは、持続可能な方法で最新の話題を読者に届けるため、毎日更新される研究成果から特に注目すべき情報を選りすぐり、専門的な知見を交えて提供している。今回の記事で伝える情報は次の通り。
大塚製薬の米国子会社Otsuka Pharmaceutical Development & Commercialization, Inc.(OPDC)と、デンマークH. Lundbeckの米国子会社Lundbeck U.S.は、アルツハイマー病による認知症に伴うアジテーション症状を呈する患者を対象とした2つの重要な第3相試験の安全性および有効性を評価する新しい事後分析を発表した。ブレクスピプラゾールの神経精神症状およびアジテーションの症状の減少に関連することが報告されている。この治療法は、米国食品医薬品局(FDA)によってアルツハイマー病による認知症に伴うアジテーションの症状の治療として初めて承認された。アジテーション症状は、不適切な言葉遣い、叫び声、押し合い、殴るといった攻撃的なもののほか、歩き回る、身振り手振りといった非攻撃的な行動を含む。
- 発表元→大塚製薬、H. Lundbeck A/S
- 発表日→2024年3月22日
- 研究の目的→アルツハイマー型認知症に伴うアジテーション症状に対するブレクスピプラゾールの有効性と安全性の評価
- ブレクスピプラゾールの概要→アルツハイマー型認知症に伴うアジテーション症状にFDAによって承認された初の治療薬
- 臨床試験→2つの重要な第3相試験の事後分析からなる。これらの試験は、アルツハイマー病による認知症に伴うアジテーションの症状を呈する患者を対象に行われた
- 研究の結果→ブレクスピプラゾールは、プラセボと比較して全体的な神経精神症状およびアジテーションの症状の減少に関連があることが示された