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AB-1005(AAV2-GDNFとも呼ばれる)は、パーキンソン病の治療を目的とした遺伝子治療で、18カ月の臨床試験で重篤な副作用が報告されることなく、すべての患者に良好な忍容性を示した。この試験では、パーキンソン病の軽度および中等度の患者11人が登録され、治療前の症状の重さと診断からの経過時間に基づいて2つのグループに分けられた。試験の主目的は、AB-1005を脳の線条体被殻(putamen)に直接一度だけ投与することによる安全性の評価であった。
- 発表元→Asklepios BioPharmaceutical(AskBio)、Bayer
- 発表日→2024年4月16日
- 臨床試験のデザイン→第1b相、多施設、非ランダム化、平行群割り
- 試験の結果→AB-1005は線条体被殻への投与後の18カ月間で良好な忍容性が確認され、予定されていた主要評価項目を達成
- 今後の展望→これらの結果を基に、第2相試験REGENERATE PDの計画が進行中で、年内に米国、EU、英国での患者登録が始まる予定