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Rocheのファリシマブ、欧州委員会から網膜静脈閉塞症治療薬として承認を取得

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学技術や医薬品分野における最新の研究成果とその実用化に関する情報を提供するメディアである。本サイトでは、特に医療分野において重要な進展や規制当局の動向に関する情報を中立的な立場で報じている。今回の記事では、Rocheのファリシマブ(faricimab、商品名Vabysmo、バビースモ)が欧州委員会(EC)から網膜静脈閉塞症(RVO)の治療薬として承認を受けたことを紹介する。

Rocheは、ECがファリシマブをRVOに伴う黄斑浮腫による視覚障害の治療薬として承認したと発表した。RVOはファリシマブが欧州連合(EU)で承認された3つ目の適応症で、これには新生血管加齢黄斑変性(nAMD)と糖尿病黄斑浮腫(DME)が含まれる。RVOは、世界中で約8000万人に影響を与える疾患の一つで、視力喪失の主な原因の一つである。

  • 発表元→Roche
  • 発表日→2024年7月30日
  • 研究の目的→RVOに伴う黄斑浮腫による視覚障害の治療におけるファリシマブの有効性と安全性を評価すること
  • 臨床試験→第3相試験BALATONおよびCOMINOは、プラセボと比較してファリシマブの有効性と安全性を評価するための多施設共同無作為化二重盲検試験
  • 結果の要約→試験では、ファリシマブがプラセボと比較して統計学的有意に視覚改善を示し、網膜の乾燥も迅速かつ顕著に達成したことが確認された
  • 治療間隔の延長→72週間にわたるデータでは、BALATON試験で60%、COMINO試験で48%の患者が治療間隔を3カ月または4カ月に延長できたことが示された