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HER2陽性乳がん一次治療、第一三共のT-DXd、標準治療に対し有意な効果を示す

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学技術や医薬品に関する最新の研究成果を精選し、持続可能な形で毎日発信する専門メディアである。特に医薬品開発において重要な意味を持つ臨床試験の進捗を中心に、専門的知見を交えて読者に届けている。今回紹介するのは次の通り。

 

第一三共株式会社は、HER2陽性の進行性または転移性乳がん患者を対象としたグローバル第3相試験「DESTINY-Breast09」の中間解析結果を発表した。この試験では、抗HER2抗体薬物複合体(抗体薬物複合体(ADC))であるトラスツズマブ デルクステカン(一般名、商品名エンハーツ)単剤またはペルツズマブとの併用療法と、現行の標準治療であるTHP療法(タキサン、トラスツズマブ、ペルツズマブの併用療法)を比較して、有効性と安全性を検証した。

 

  • 発表元→第一三共株式会社
  • 発表日→2025年4月21日
  • 研究の対象→HER2陽性の進行性または転移性乳がんに対する一次治療
  • 臨床試験→第3相試験DESTINY-Breast09、中間解析
  • 試験内容→本剤単剤療法またはペルツズマブ併用療法と、THP療法との比較による無増悪生存期間と全生存期間の評価
  • 結果の要約→ペルツズマブ併用療法は、無増悪生存期間においてTHP療法群と比較して統計学的に有意かつ臨床的に意義ある改善を示した
  • 全生存期間→初期の改善傾向が見られたが、解析時点では十分なフォローアップ期間に達しておらず、評価継続中
  • 安全性→本剤およびペルツズマブの既知の安全性と同様の傾向を示した
  • 今後の展望→詳細な試験結果は学会にて発表予定で、承認申請に向けた準備が進められている
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