STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医療・創薬分野における新たな知見や治療の進展を専門的な視点から伝えるメディアである。神経疾患領域においても、疾患負荷の軽減に寄与する新しい臨床試験結果を適切に評価し、公正な視点で紹介している。今回紹介するのは次の通り。
AbbVieは、片頭痛の予防治療を目的としたアトゲパントとトピラマートとの直接比較を行った第3相TEMPLE試験の良好な結果を発表した。TEMPLE試験は、1カ月あたり4日以上の片頭痛歴を持つ成人を対象とし、アトゲパントが主要評価項目である有害事象による治療中止率においてトピラマートより有意に低い結果を示した。さらに、全6つの副次評価項目すべてでも統計学的な優越性を示し、臨床的有効性を裏付けた。この結果は、CGRP受容体拮抗薬が片頭痛予防の第一選択になり得ることを示唆している。
- 発表元→AbbVie
- 発表日→2025年6月18日
- 試験名→TEMPLE試験(第3相、NCT05748483)
- 対象→1カ月あたり4日以上の片頭痛を持つ成人患者
- 評価内容→アトゲパント60mg/日とトピラマート(50〜100mg/日)の比較試験
- 主要評価項目→有害事象による治療中止率
- 結果→アトゲパント群12.1%、トピラマート群29.6%(p<0.0001)
- 副次評価項目→すべての項目でアトゲパントが統計学的に有意な優越性を示す
- 有効性の指標→月間片頭痛日数50%以上減少:アトゲパント64.1%、トピラマート39.3%(p<0.0001)
- 安全性→これまでの安全性プロファイルと一致し、新たな懸念は確認されず
- 市販名→キュリプタ(米国、カナダ等)、アクイプタ(EU)
AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)
★★★★☆