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更年期の血管運動症状に世界初の非ホルモン薬、BayerのLynkuetが英国で初承認

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、生命科学、技術、医療制度、社会的インパクトに関する幅広い分野から注目すべき動きを選び、読者に的確な視点で届けることを目指している。今回は、更年期に伴う血管運動症状(VMS)の治療をめぐり、新たな選択肢が英国で承認されたことを報じる。

 

Bayerは2025年7月10日、エリンザネタント(商品名Lynkuet)が英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)より更年期に伴う中等度から重度の血管運動症状(VMS)の治療薬として承認を取得したと発表した。これは世界初の承認事例であり、同剤はホルモン非使用でVMSの頻度と重症度を有意に改善することが第3相OASIS試験にて確認されている。

 

  • 発表元→Bayer
  • 発表日→2025年7月10日
  • 承認内容→英国において、エリンザネタント(商品名Lynkuet)が更年期に伴う中等度から重度のVMSに対する治療薬として初承認
  • 薬剤の特徴→エリンザネタントはNK-1およびNK-3受容体拮抗作用を持つ経口薬で、ホルモンを含まない新規メカニズム
  • 試験情報→OASIS-1、OASIS-2、OASIS-3の3件の第3相試験により、VMSの頻度・重症度の有意な低下とQOL改善が示された
  • 副作用→頭痛、疲労感、傾眠がプラセボ群よりも多く報告されたが、安全性は良好とされる
  • 今後の展開→米国、EU、および他の市場でも承認申請が進行中

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)

★★★★☆(★4つで2番目の評価)

本件は、VMSに対してホルモンを含まない新規作用機序を持つ治療薬が初めて承認されたという点で、女性医療における治療選択肢の拡大に寄与する意義は大きい。ただし、効果や安全性の実地臨床での評価は今後の課題である。

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