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GSKのブレンレップ、EUで2レジメンの再発・難治性多発性骨髄腫薬として承認

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GSKは、抗B細胞成熟抗原(BCMA)を標的とした抗体薬物複合体(ADC)であるベランタマブ マフォドチン(商品名ブレンレップ)を含む2種類の併用療法について、欧州連合(EU)において承認を取得したと発表した。

この承認は、再発または難治性多発性骨髄腫を対象に行われた第3相試験DREAMM-7およびDREAMM-8に基づいており、それぞれボルテゾミブ+デキサメタゾン併用(BVd)およびポマリドミド+デキサメタゾン併用(BPd)のレジメンにベランタマブ マフォドチンを加える形で評価された。

  • 発表元→GSK
  • 発表日→2025年7月
  • 承認地域→欧州連合(EU)
  • 対象疾患→再発または難治性多発性骨髄腫
  • 承認されたレジメン→BVd(ボルテゾミブ+デキサメタゾン+ベランタマブ マフォドチン)、BPd(ポマリドミド+デキサメタゾン+ベランタマブ マフォドチン)
  • DREAMM-7の結果→BVd群のPFS中央値は36.6カ月で、DVd(ダラツムマブ+ボルテゾミブ+デキサメタゾン)群の13.4カ月を大きく上回った。OSも有意差を持って延長(HR:0.58、p=0.00023)
  • DREAMM-8の結果→BPd群のPFS中央値は32.6カ月で、PVd(ポマリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン)群の12.5カ月より有意に延長(HR:0.49)
  • 安全性→眼毒性が主な懸念であるが、用量調整およびモニタリングにより管理可能とされる

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)

★★★★★(★5つで最高評価)

DREAMM-7およびDREAMM-8で示された統計学的有意性と臨床的な意義のある延命効果により、EUにおける承認は極めて重要な展開と位置づけられる。再発・難治性多発性骨髄腫という治療選択肢が限られる領域で、ADCによる2レジメンが標準治療を超える効果を示したことの意義は大きい。

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