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ゾンゲルチニブ、HER2変異NSCLCの脳転移に頭蓋内奏効率43%―BI最新データ

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、世界各地で発表される医療、製薬、科学分野の新しい動向を取り上げ、臨床現場や社会に広がる影響を整理して伝えることを目的としている。今回紹介するのは、Boehringer Ingelheimが非小細胞肺がん(NSCLC)に関する最新データを世界肺がん会議(WCLC 2025)で発表した内容である。

 

Boehringer Ingelheimは2025年9月8日、WCLC 2025(スペイン・バルセロナ)において、HER2変異を有する進行性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象としたBeamion LUNG-1試験の最新解析結果を発表した。今回の発表は、米国がん学会(AACR)年次総会およびThe New England Journal of Medicineで報告された内容を補完するものである。

解析では、脳転移を有する患者においてゾンゲルチニブが頭蓋内で明確な活性を示した。特に、治療歴がなく脳放射線治療を受けていない患者群で、奏効率は44%(完全奏効7%、部分奏効37%)に達し、95%の患者で病変サイズが縮小した。安定または活動性の脳転移を有する患者全体でも、43%の奏効率が確認されている。

副作用としては、下痢(64%)や発疹(25%)が多く報告されたが、全般的に既知の安全性プロファイルと一貫していた。今回の結果は、従来治療の選択肢が限られていたHER2変異NSCLC患者、特に脳転移を有する症例に対する新たな治療可能性を示している。

 

  • 発表元→Boehringer Ingelheim
  • 発表日→2025年9月8日
  • 研究対象→HER2(ERBB2)変異を有する進行性NSCLC患者
  • 試験名→Beamion LUNG-1(第Ⅰb相試験)
  • 主な結果→脳転移患者における頭蓋内奏効率43〜44%、95%で病変縮小を確認
  • 安全性→主な副作用は下痢と発疹で管理可能な範囲
  • 規制状況→米国食品医薬品局(FDA)で加速承認済み、中国では条件付き承認、日本では希少疾病用医薬品指定

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)

★★★★☆(★4つで2番目の評価)

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