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Novo Nordiskは2025年9月16日、ウィーンで開催された欧州糖尿病学会(EASD)で、長時間作用型アミリン類似体カグリリンチドに関する第3相REDEFINE 1試験のサブ解析結果を発表した。対象は糖尿病を持たない肥満または過体重で合併症を有する成人であり、生活習慣介入と併用した週1回のカグリリンチド2.4mg単剤療法が評価された。
試験では、68週間の投与後にカグリリンチド群で平均体重が11.8%減少し、プラセボ群の2.3%と比較して統計学的に有意な差が示された。また、15%以上の体重減少を達成した被験者はカグリリンチド群で約31.6%、プラセボ群では4.7%にとどまった。
副作用としては悪心、嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状が報告されたが、多くは軽度から中等度で一過性であった。悪心による投与中止はカグリリンチド群で1.0%、プラセボ群で0.1%と比較的低頻度であった。これらの結果から、Novo Nordiskはカグリリンチドを専用の第3相RENEWプログラムへ進める方針を示している。
- 発表元→Novo Nordisk
- 発表日→2025年9月16日
- 対象疾患→肥満または過体重に関連する合併症を持つ成人(糖尿病非合併)
- 治療候補→カグリリンチド(週1回皮下注射、長時間作用型アミリン類似体)
- 試験名称→第3相試験REDEFINE 1(68週間投与)
- 主要結果→平均体重減少11.8%、プラセボは2.3%、15%以上減少達成者は31.6%
- 副作用→悪心、嘔吐、下痢、便秘(大半は軽度から中等度で一過性)
- 今後の展開→第3相RENEWプログラムを2025年第4四半期に開始予定
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