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エンハーツ、T-DM1比で再発・死亡リスク53%低減、HER2陽性早期乳がん最終結果

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医療・ライフサイエンス分野における世界の研究成果を中立的に報じるニュースメディアである。今回紹介するのは、AstraZenecaと第一三共が共同開発する抗HER2抗体薬物複合体エンハーツ(一般名トラスツズマブ デルクステカン)の最新結果である。第3相DESTINY-Breast05試験において、エンハーツは術前治療後に残存病変を有する高リスクHER2陽性早期乳がん患者において、標準治療であるT-DM1(トラスツズマブ エムタンシン)と比較し、再発または死亡のリスクを53%低減した。

  • 【要点①】エンハーツがT-DM1に比べ再発または死亡リスクを53%低減。
  • 【要点②】3年時点で92%以上の患者が浸潤性疾患のない状態を維持。
  • 【要点③】安全性プロファイルは既知の範囲内で、新たな懸念はなし。

DESTINY-Breast05試験は、術前治療(ネオアジュバント療法)後も残存浸潤性病変を有する高リスクHER2陽性早期乳がん患者を対象に、エンハーツとT-DM1の術後補助療法(ポストネオアジュバント治療)としての効果を比較した国際共同第3相試験である。主要評価項目である浸潤性疾患無再発生存期間(IDFS)において、エンハーツ群はT-DM1群に比べて統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示した。

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください):

★★★★★

エンハーツがT-DM1を上回る再発抑制効果を示したことは、HER2陽性早期乳がん治療の新たな転換点である。特に術後補助療法において高リスク症例の再発リスクを半減させた意義は大きく、治癒可能性の向上に直結する成果と評価できる。

参考文献

Enhertu reduced the risk of disease recurrence or death by 53% vs. T-DM1 in patients with high-risk HER2-positive early breast cancer following neoadjuvant therapy in DESTINY-Breast05 Phase III trial
https://www.astrazeneca.com/content/astraz/media-centre/press-releases/2025/enhertu-reduced-the-risk-of-disease-recurrence-or-death-by-53-vs-t-dm1-in-patients-with-high-risk-her2-positive-early-breast-cancer.html

ClinicalTrials.gov:DESTINY-Breast05(NCT04622319)
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04622319

ESMO Congress 2025 – Abstract #LBA1(Presidential Symposium I, Berlin)
https://www.esmo.org/meeting-calendar/esmo-congress-2025

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