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BMS、オプジーボ長期追跡と新規ADC「iza-bren」が注目

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学・医療・技術の分野における最新の研究成果と企業動向を報じるニュースメディアです。今回は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(Bristol Myers Squibb、以下BMS)が発表した 「ESMO(欧州臨床腫瘍学会)2025」 における同社のオンコロジー領域発表内容を紹介します。 2025年10月13日付のプレスリリースによると、BMSは10種類以上のがん領域で50件を超える自社および共同研究のデータを発表予定であり、免疫療法と抗体薬物複合体(ADC)を含む新規メカニズムの進展が注目されています。

  • 【要点①】50以上の臨床試験データを発表、対象は10種以上のがん種。
  • 【要点②】EGFR×HER3二重特異性ADC「イザロントマブ・ブレンジテカン(iza-bren)」の初公表結果。
  • 【要点③】免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ(nivolumab)」と「ヤーボイ(ipilimumab)」の長期追跡結果を多数発表。

BMSは声明の中で、「今回のESMO 2025は、当社のオンコロジーポートフォリオの継続的な進化と多様な腫瘍種への取り組みを示すものだ」と述べ、血液・腫瘍・細胞治療部門開発責任者であるAnne Kerber氏は「新たな治療メカニズムを基盤に、次世代の変革的医薬品を患者に届けるという目標を前進させている」とコメントしています。

主な発表予定試験(ESMO 2025、ベルリン)

新規薬剤開発の進展

特に注目されるのが、BMSの新規抗体薬物複合体(ADC)プログラムです。イザロントマブ・ブレンジテカン(iza-bren)は、EGFRおよびHER3を標的とする初の二重特異性ADCとして開発が進行中であり、非小細胞肺がんおよび再発・転移性鼻咽頭がんでの臨床的有効性が報告されています。

さらに、免疫チェックポイント阻害薬であるオプジーボおよびヤーボイ、また新規二重阻害薬オプデュアラグ(Opdualag)は、複数のがん種にわたる長期有効性データを提示する予定です。

がん免疫療法のパイプライン拡充

BMSは免疫療法のリーダー企業として、肺がん、メラノーマ、膀胱がん、大腸がんなど、幅広い腫瘍領域で臨床試験を展開しています。特に「チェックメイト(CheckMate)」シリーズ試験は免疫療法の標準治療確立に寄与しており、長期追跡データが次々と報告されています。

AIによる情報のインパクト評価(参考)

★★★★★(非常に高い)

BMSがESMO 2025で発表する内容は、免疫チェックポイント阻害薬の長期効果を裏付けると同時に、ADC領域への新規参入を明確に示すものであり、がん治療戦略の多様化と新時代の開幕を象徴している。

出典・参考

Bristol Myers Squibb: “Bristol Myers Squibb to Present Data at ESMO® 2025 Showcasing Progress of Oncology Portfolio Across Diverse Tumor Types” (発表日:2025年10月13日) https://news.bms.com/news/corporate-financial/2025/Bristol-Myers-Squibb-to-Present-Data-at-ESMO-2025-Showcasing-Progress-of-Oncology-Portfolio-Across-Diverse-Tumor-Types/default.aspx

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