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R-DXd、第2相でプラチナ抵抗性卵巣がんに奏効率50.5%、難治でADC治療可能性

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第一三共は、ラルドタツグ デルクステカン(商品名未定、一般名R-DXd/DS-6000)を用いた第2/3相試験(REJOICE-Ovarian01)の第2相パートの結果を欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2025)で初めて発表し、プラチナ製剤抵抗性卵巣がんに対する有効性および安全性を報告した。今回の記事で伝える情報は次の通り。

  • プラチナ製剤抵抗性卵巣がんに対する新たな抗体薬物複合体(ADC)の有効性を報告。
  • 客観的奏効率(ORR)は全体で50.5%、病勢コントロール率(DCR)は77.6%を示した。
  • 安全性上の新たな懸念はなく、既報の傾向と一致した。

本試験は、再発性のプラチナ製剤抵抗性卵巣がん、原発性腹膜がんおよび卵管がんを対象とした国際共同第2/3相試験である。抗CDH6抗体薬物複合体であるラルドタツグ デルクステカンは、腫瘍のCDH6発現を標的とする治療候補であり、難治性卵巣がんにおける新たな治療選択肢の可能性が示された。一方で、間質性肺疾患(ILD)などの有害事象には引き続き注意が必要である。

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください):

★★★★☆

難治性卵巣がんに対して中間段階ながら明確な奏効を示した点で注目される。一方で、有害事象管理と長期予後の検証が今後の課題である。

参考文献

第一三共:欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2025)で発表したラルドタツグ デルクステカン(R-DXd/DS-6000)のプラチナ製剤抵抗性卵巣がん等を対象とした第2/3相試験データについて
https://www.daiichisankyo.co.jp/files/news/pressrelease/pdf/202510/20251020_J5.pdf

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