-->TA-MUC1標的ADC「DS-3939」、第1/2相で初の臨床データ ESMO | STELLANEWS.LIFE
サイトアイコン STELLANEWS.LIFE

TA-MUC1標的ADC「DS-3939」、第1/2相で初の臨床データ ESMO

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学技術・医療・ライフサイエンスの分野における研究成果を、中立的かつ正確に紹介するニュースメディアである。
第一三共は、抗TA-MUC1抗体薬物複合体DS-3939を用いた進行性固形がん患者を対象とする第1/2相臨床試験の用量漸増パートの結果を、欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2025)で初めて発表した。今回の記事で伝える情報は次の通り。

  • TA-MUC1を標的とする抗体薬物複合体(ADC)DS-3939の初の臨床データが報告された。
  • 64名の進行性固形がん患者で、安全性と予備的有効性を評価。
  • 完全奏効1例、部分奏効10例を確認。間質性肺疾患(ILD)に関連する重篤例も報告。

第一三共が開発中のDS-3939は、腫瘍特異的糖鎖を有する膜貫通型糖タンパク質TA-MUC1を標的とする抗体薬物複合体である。TA-MUC1は多くの上皮性がんで過剰発現しているが、これを標的とする承認済み治療薬は存在しない。今回の結果は、早期の安全性および有効性評価として意義がある一方で、間質性肺疾患(ILD)を含む有害事象の管理が今後の臨床開発における重要課題である。

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください):

★★★☆☆

TA-MUC1を標的とするADCの臨床進展として意義があるが、ILDなど安全性課題が明確であり、慎重な開発が求められる段階である。

参考文献

第一三共:欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2025)で発表した抗体薬物複合体DS-3939の固形がん患者を対象とした第1/2相臨床試験データについて
https://www.daiichisankyo.co.jp/files/news/pressrelease/pdf/202510/20251020_J6.pdf

モバイルバージョンを終了