-->SLEに対する抗CD40L抗体「DZP」、症状改善を示す第3相追加解析 ACR | STELLANEWS.LIFE
サイトアイコン STELLANEWS.LIFE

SLEに対する抗CD40L抗体「DZP」、症状改善を示す第3相追加解析 ACR

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学技術・医療・ライフサイエンスの分野における研究成果を、中立的かつ正確に紹介するニュースメディアである。
Biogenは、全身性エリテマトーデス(SLE)を対象としたダピロリズマブ ペゴル(dapirolizumab pegol:DZP)の第3相試験結果を、米国リウマチ学会(ACR Convergence 2025)で発表することを公表した。今回の記事で伝える情報は次の通り。

  • 第3相試験PHOENYCS GOの追加解析結果が発表予定。
  • DZPは複数の臨床指標(疾患活動性、寛解、疲労、関節痛、QOL)で改善傾向を示した。
  • 前臨床試験では胎盤移行が最小限であることが確認され、妊娠期の使用検討に寄与する可能性。

ダピロリズマブ ペゴルは、Fcフリーの抗CD40リガンド抗体断片であり、B細胞活性化および自己抗体産生を抑制する新規免疫調整薬である。BiogenとUCBが共同開発を進めており、第3相試験「PHOENYCS GO」では中等度から重度のSLE患者を対象に有効性を評価した。主要評価項目であるBICLA(British Isles Lupus Assessment Group-Based Composite Lupus Assessment)達成率で有意な改善を示し、複数の副次評価項目では疾患活動性低下やQOL改善も確認された。なお、初回副次評価項目で統計学的有意性が得られなかったため、以降の解析は探索的解析として扱われている。

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください):

★★★★☆

抗CD40L阻害という新しい作用機序でSLEに対する治療可能性を拡げる点が注目される。統計学的有意性の限界はあるが、症状全般への改善傾向は臨床的意義が大きい。

参考文献

Biogen:Biogen to Present Additional Results from Phase 3 Study of Dapirolizumab Pegol in Systemic Lupus Erythematosus at ACR Convergence 2025
https://investors.biogen.com/news-releases/news-release-details/biogen-present-additional-results-phase-3-study-dapirolizumab

ClinicalTrials.gov:PHOENYCS GO(NCT04294667)
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04294667

ClinicalTrials.gov:PHOENYCS FLY(NCT06617325)
https://clinicaltrials.gov/study/NCT06617325

モバイルバージョンを終了