-->イーライリリー、エブグリス8週間隔で皮膚改善維持、アトピー性皮膚炎負担軽減の可能性 | STELLANEWS.LIFE
サイトアイコン STELLANEWS.LIFE

イーライリリー、エブグリス8週間隔で皮膚改善維持、アトピー性皮膚炎負担軽減の可能性

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学技術・医療・ライフサイエンスの分野における研究成果を、中立的かつ正確に紹介するニュースメディアである。
イーライリリー(Eli Lilly)は、中等症から重症のアトピー性皮膚炎を対象としたレブリキズマブ(商品名エブグリス)の第3相長期延長試験(ADjoin試験)において、8週間隔投与でも4週間隔投与と同等の皮膚改善効果が維持される結果を発表した。今回の記事で伝える情報は次の通り。

  • 【要点①】8週間隔投与(Q8W)でもEASI 75達成率約79%を維持し、投与負担軽減の可能性を確認。
  • 【要点②】免疫原性の上昇や新たな安全性懸念は認められず、忍容性良好。
  • 【要点③】この結果に基づき、FDAに対し用法追加の承認申請を実施。

アトピー性皮膚炎は慢性的な炎症を伴い、皮膚のバリア機能低下や強い掻痒を引き起こす疾患である。インターロイキン13(IL-13)はこの病態の中心的なサイトカインであり、レブリキズマブはIL-13シグナルを高親和性で選択的に阻害する抗体医薬である。今回、ADjoin延長試験の結果から、8週間隔投与でも高い皮膚クリアランス(EASI 75、IGA 0または1)が維持されることが示され、投与間隔延長による利便性向上の可能性が示唆された。

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください):

★★★★☆

有効性を維持しつつ投与頻度を半減できる可能性は臨床上の利便性を大きく高めるが、長期実臨床での再現性確認が今後の課題である。

参考文献

Lilly’s EBGLYSS (lebrikizumab-lbkz) Delivered Durable Disease Control When Administered Once Every Eight Weeks in Patients with Moderate-to-Severe Atopic Dermatitis
https://investor.lilly.com/news-releases/news-release-details/lillys-ebglyss-lebrikizumab-lbkz-delivered-durable-disease

ClinicalTrials.gov:ADjoin試験(NCT04392154)

Silverberg J, et al. Lebrikizumab Dosed Every 8 Weeks as Maintenance Provides Long-Lasting Response in Patients with Moderate-to-Severe Atopic Dermatitis. Fall Clinical Dermatology Conference 2025.

Simpson EL, et al. J Am Acad Dermatol. 2018;78(5):863–871.e11. doi:10.1016/j.jaad.2018.01.017.

モバイルバージョンを終了