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自己免疫疾患にCAR-Tが奏功、94%が免疫抑制剤離脱、BMS「NEX-T」第1相

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ブリストル・マイヤーズ スクイブ(Bristol Myers Squibb、BMS)は、自己免疫疾患を対象とするCD19標的CAR-T細胞療法「NEX-T(BMS-986353、CC-97540)」の第1相臨床試験「Breakfree-1(NCT05869955)」の最新結果を米国リウマチ学会(ACR Convergence 2025)で発表した。全71例の患者において、94%が慢性免疫抑制療法を中止した状態を維持するなど、免疫リセットの可能性を示す有望な結果が得られた。今回の記事で伝える情報は次の通り。

  • 【要点①】全3疾患(全身性硬化症・全身性エリテマトーデス・特発性炎症性筋疾患)で免疫リセット効果を確認。
  • 【要点②】94%の患者が免疫抑制療法を中止したまま寛解を維持。
  • 【要点③】安全性は良好で、CRSおよびICANSはすべて軽度または可逆的。

Breakfree-1試験は、重症または難治性の自己免疫疾患を対象にした多施設共同の第1相試験であり、 CD19を標的とする自己T細胞由来のCAR-T細胞療法を用いて免疫系を「リセット」することを目的としている。 CD19 NEX-Tは、BMSの既承認CAR-T製剤「Breyanzi」に使用されているCAR構造をベースに、製造プロセスを最適化した新世代プラットフォームである。

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください):

★★★★★

CAR-T細胞療法を自己免疫疾患領域へ応用する世界初の臨床成果の一つであり、従来の免疫抑制療法に代わる「免疫系リセット療法」の実現可能性を強く示す。 長期寛解や治療不要化が現実味を帯びており、免疫疾患治療の概念転換をもたらす可能性が極めて高い。

参考文献

Bristol Myers Squibb Presents Encouraging Data from Phase 1 Breakfree-1 Study of CD19 NEX-T CAR T Cell Therapy in Three Chronic Autoimmune Diseases at ACR Convergence 2025
https://news.bms.com/news/corporate-financial/2025/Bristol-Myers-Squibb-Presents-Encouraging-Data-from-Phase-1-Breakfree-1-Study-of-CD19-NEX-T-CAR-T-Cell-Therapy-in-Three-Chronic-Autoimmune-Diseases-at-ACR-Convergence-2025

ClinicalTrials.gov:NCT05869955(Breakfree-1試験)

発表学会:ACR Convergence 2025(シカゴ、2025年10月24〜29日)

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