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日本イーライリリーと田辺ファーマは、「肥満症」に対する無意識の偏見(スティグマ)に気づくことを目的としたゲーム型研修ツール「みえない偏見カード」「みえない要因すごろく」を開発し、2025年12月、無料公開した。
- 【要点①】肥満症に対する無意識の偏見を可視化するゲーム型研修ツールを無料公開
- 【要点②】医師監修のもと、体験型で学べる構成
- 【要点③】職場から社会全体へ理解の拡大を図る取り組み
概要
肥満と肥満症は同義ではなく、医学的な治療対象となるかどうかで区別される。一方で、社会には肥満を自己管理の問題と捉える見方が根強く残る。こうした認識が、治療や支援につながる機会を妨げる要因になっている。
詳細
日本では、成人男性のおよそ3人に1人、成人女性のおよそ5人に1人がBMI25以上の肥満に該当するとされる。一方、肥満症は肥満に健康障害を伴う疾患であり、医学的治療が必要とされる。
しかし現実には、「肥満は自己管理の問題」とする一面的な見方が存在し、治療が必要な人が医療につながりにくい状況が指摘されている。こうした背景から、肥満に対する偏見、いわゆるオベシティ・スティグマが課題となっている。
ゲーム型研修ツールの構成
「みえない偏見カード」は、日常生活の場面を題材に、無意識の偏見に気づくことを目的とした対話型カードゲームである。映画や職場、家庭、SNSなどの場面を通じて意見交換を行う。
「みえない要因すごろく」は、遺伝、心理、環境、社会といった複数の要因を体験的に理解するためのボードゲームである。肥満や肥満症が単一要因では説明できないことを学ぶ構成となっている。
両ツールは医師監修のもとで開発され、使用説明書や進行用資料を含め、無料でダウンロードできる。
企業向け研修の実施
ツール公開にあわせ、2025年12月10日には一般企業を対象とした研修が初めて開催された。健康経営やウェルビーイングに取り組む11社32人が参加した。
ワークショップと専門医による解説を通じ、肥満症への理解を深める機会となった。参加者からは、職場での対応を見直すきっかけになったとの声が寄せられた。
この取り組みの意義
本プログラムは、肥満症を生活習慣の問題ではなく、治療が必要な疾患として理解する視点を社会に広げる試みである。
職場という身近な場から偏見を減らし、当事者が医療や支援につながりやすい環境づくりにつなげることが期待されている。
3言語要約 / Multilingual Summaries
English Summary
- Game-based tools were released to address obesity stigma.
- The program highlights complex causes beyond personal responsibility.
- It aims to improve understanding in workplaces and society.
中文摘要
- 通过游戏工具帮助认识肥胖症相关偏见。
- 强调多因素导致的疾病特性。
- 促进社会正确理解。
हिन्दी सारांश
- मोटापे से जुड़ी छिपी धारणाओं पर ध्यान।
- मोटापा बहु-कारक स्थिति के रूप में।
- कार्यस्थल से सामाजिक समझ का विस्तार।
参考文献
【企業プレスリリース】
『「肥満症」の“みえない偏見や要因”を知るゲーム型研修ツールを無料公開』
田辺ファーマ株式会社・日本イーライリリー株式会社(2025年12月15日)

