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エンハーツ、初のがん種横断の抗HER2療法で米国承認

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医薬品分野における最新の承認情報や研究成果を専門的な視点で提供し、読者に対して正確で役立つ情報を届けることを目的としている。医薬品の開発や治療法の進展に関する情報をわかりやすく伝えることで、医療従事者や研究者、患者さんにとって有益な知識の共有を図っている。今回の記事で伝える情報は次の通り。

AstraZenecaとDaiichi Sankyoにより共同開発されたトラスツズマブ デルクステカンの最新の適応症拡大は、転移性HER2陽性固形がんを対象とし、これまでの治療法では対応が難しい患者に新たな選択肢を提供するもの。特に免疫組織化学(IHC)で3+と評価されるHER2の過剰発現を示す固形がんにおいて、承認は重要な進歩を意味することになる。これにより、HER2をターゲットとする療法の適用範囲が拡大する。適応症拡大は、がん治療における個別化を象徴し、がんの特性に基づいたプレシジョンメディシンの進化に向けた一歩となる。

  • 発表元→AstraZeneca、第一三共
  • 発表日→2024年4月6日
  • 研究の目的→手術不能または転移性HER2陽性固形がんの成人患者に対するトラスツズマブ デルクステカンの治療効果の評価
  • 臨床試験→DESTINY-PanTumor02、DESTINY-Lung01、DESTINY-CRC02の3つの第2相試験。これらの試験は、HER2陽性(IHC 3+)の転移性固形がん患者を対象にトラスツズマブ デルクステカンの有効性を評価し、複数のがん種にわたる臨床的に意味のある反応が示された。
  • 治療の重要性→転移性HER2陽性固形がんの治療において、トラスツズマブ デルクステカンは腫瘍の種類に関係なくHER2を標的とする初の療法として承認されたことで、これまで限られた治療選択肢しかなかった患者に新たな治療オプションを提供する。
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