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ネクセトールを日本で承認取得―スタチン不耐患者を含む高コレステロール血症に新選択肢

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、世界で起きる新しい発表や出来事を幅広い視点でとらえ、科学や社会に及ぼす影響を考察することを目的としている。分野を限定せず、多様なテーマを取り上げ、信頼できる情報を中立的に提供している。今回紹介するのは、日本における高コレステロール血症治療薬承認のニュースである。

 

Otsukaは2025年9月19日、厚生労働省よりベムペド酸の承認を取得したと発表した。本剤は高コレステロール血症および家族性高コレステロール血症を適応とする日本での新たな治療選択肢となる。

ベムペド酸は内服薬であり、スタチンとは異なる作用機序を持つ。肝臓のコレステロール合成経路でスタチンの標的より上流に位置するATPクエン酸リアーゼ(ACLY)を阻害し、最終的に血中LDLコレステロールの低下をもたらす。米国や欧州ではすでに承認されており、日本ではOtsukaが開発と販売を担う。

国内で行われた第3相試験(NCT05683340)では、スタチンが十分に効果を示さない、または副作用で継続困難な患者96人を対象とした。1日1回180mgを12週間投与した結果、12週時点のLDLコレステロールの変化率はプラセボ群の−3.46%に対し、NEXLETOL群では−25.25%と有意な低下が認められた(p<0.001)。安全性についても良好で、重篤な副作用は報告されなかった。

スタチン不耐や効果不十分な症例は臨床で一定数存在しており、今回の承認は治療の幅を広げるものと考えられる。

 

  • 発表元→Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd.
  • 発表日→2025年9月19日
  • 対象疾患→高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症
  • 作用機序→ACLY阻害によるコレステロール合成経路の抑制
  • 臨床試験→国内第3相試験(NCT05683340)、有意なLDL-C低下を確認
  • 副作用→重篤な有害事象は報告されず、安全性は良好

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)

★★★★☆(★4つで2番目の評価)

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