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ウパダシチニブ、炎症性腸疾患での適応拡大、TNF阻害薬非使用も選択肢に

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学技術・医療・ライフサイエンスの分野における研究成果を、中立的かつ正確に紹介するニュースメディアである。今回、米国食品医薬品局(FDA)がアップダシチニブ(商品名リンヴォック)の新たな適応文言を承認したことにより、炎症性腸疾患(IBD)の治療選択肢に柔軟性がもたらされることが期待されている。今回の記事で伝える情報は次の通り。

  • 【要点①】FDAが、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬の使用が臨床的に不適切な場合において、アップダシチニブの使用を認める更新適応を承認。
  • 【要点②】中等症から重症の潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)の成人患者が対象。
  • 【要点③】新たな適応により、TNF阻害薬に不適格な患者への治療開始を早期に行えるようになった。

炎症性腸疾患は、消化管の慢性的炎症を特徴とする疾患群で、潰瘍性大腸炎とクローン病が代表的である。これらの疾患は再燃と寛解を繰り返す進行性疾患であり、治療の最適化が課題とされてきた。AbbVieが開発したヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬であるアップダシチニブ(リンヴォック)は、今回のFDA承認により、従来TNF阻害薬が使用困難な患者にも適応が拡大された。

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください):

★★★★☆

TNF阻害薬に依存しない治療戦略の確立を後押しするものであり、IBD治療の個別化を進展させる重要な承認といえる。

参考文献

U.S. Food and Drug Administration (FDA) Approves Updated Indication Statement for RINVOQ (upadacitinib) for the Treatment of Inflammatory Bowel Disease
https://news.abbvie.com/2025-10-13-U-S-Food-and-Drug-Administration-FDA-Approves-Updated-Indication-Statement-for-RINVOQ-R-upadacitinib-for-the-Treatment-of-Inflammatory-Bowel-Disease

RINVOQ [Package Insert]. North Chicago, IL: AbbVie Inc.; 2025.

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