Labcorp、HPV・性感染症の自己採取検査を全米展開 ― 予防医療と女性の健康支援を強化

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米国の臨床検査大手Labcorp（ラボコープ）は、全米2,200拠点の検査センターおよび協力医療機関で、HPV（ヒトパピローマウイルス）と性感染症（STI）の自己採取検査を提供開始すると発表した。今回の記事で伝える情報は次の通り。

2025年4月1日、LabcorpはFDA（米国食品医薬品局）に承認されたHPV自己採取検査の全米展開を発表した。この検査は、女性が医療機関やLabcorpの患者サービスセンター（PSC）にて自ら検体を採取し、子宮頸がん発症リスクを評価できるものである。同時に、クラミジア、淋病、トリコモナス、マイコプラズマ・ジェニタリウム（Mgen）などの性感染症（STI）を対象とした膣スワブによる自己採取検査も開始される。

米国では毎年13,000人以上の女性が子宮頸がんと診断され、約4,000人が死亡しており、その多くは予防可能な疾患である。Labcorpは、医療機関やPSCにおいて自己採取を可能にすることで、羞恥感や受診負担といった心理的障壁を減らし、スクリーニング受診率の向上を目指すとしている。検査結果は電子的に医師と患者に送信され、陽性の場合は医師による診断・治療につながる仕組みが整備されている。

同社のブライアン・キャベニー最高医療・科学責任者は、「自己採取型検査の導入は、患者が自ら健康管理に積極的に関与できる新しいステップであり、予防医療へのアクセスを広げるものだ」と述べている。これらの新サービスは2025年4月7日より提供が開始される予定。