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AstraZeneca、Truqapの前立腺がん試験を中止―主要評価項目未達の可能性

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医薬品開発の進展と中断を含め、科学的根拠に基づく最新情報を精選して発信するメディアである。治療法の進退は患者や臨床現場に大きな影響を与えることから、臨床試験の中止も重要な検討材料として報じる必要がある。今回紹介するのは次の通り。

AstraZenecaは、転移性去勢抵抗性前立腺がん(metastatic castration-resistant prostate cancer:mCRPC)を対象に進行していた第3相試験「CAPItello-280」を中止すると発表した。この試験では、Truqap(一般名カピバセルチブ)をドセタキセルおよびアンドロゲン除去療法(ADT)と併用した治療と、ドセタキセル+ADT+プラセボとの比較が行われていたが、独立データモニタリング委員会(IDMC)の中間解析により、主要評価項目である画像上の無増悪生存期間(rPFS)および全生存期間(OS)を最終的に達成する可能性が低いと判断された。

  • 発表元→AstraZeneca
  • 発表日→2025年4月29日
  • 対象試験→第3相試験CAPItello-280
  • 試験目的→Truqap+ドセタキセル+ADTと、ドセタキセル+ADT+プラセボとの比較による有効性と安全性の評価
  • 対象疾患→転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)
  • 評価項目→主要評価項目はrPFSとOS、その他副次評価項目としてPTEN状態別の効果、疼痛進行までの期間、骨関連事象までの期間など
  • 試験登録数→1,033名(組織学的に確認された前立腺腺がんの成人患者)
  • 試験中止理由→中間解析で主要評価項目の達成見込みが低いと判断されたため
  • 安全性→既存の試験と同様の安全性プロファイルを維持
  • 今後の方針→被験者への適切なフォローアップを実施し、得られたデータを今後の研究に活用
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